11月8日は「いい歯の日」です。「いつまでもおいしく、楽しく食事をとるために、お口の中の健康を保っていただきたい」という願いを込めて制定されました。
健康なお口を保つためのポイントはいくつかありますが、その中でも特にケアするべきむし歯リスク3大ポイントを御紹介いたします。
奥歯の「みぞ」にご用心!
1つ目のポイントは、奥歯の「みぞ」です。「みぞ」は見た目よりもとても複雑な形をしています。そのため、歯みがきをする際にうっかり力を入れすぎてしまうと毛先が曲がってしまい、磨き残しが生まれてしまいます。
・垂直にあてる ・力を入れすぎない ・小刻みにかき出す
歯を磨く際には、この3つを意識することが大切です。奥歯は全体を一気に磨くのではなく、1本ずつ丁寧に磨いていくのがポイントです。
歯ブラシだけでは取り切れない!?
2つめのポイントは、歯みがきに使う道具です。歯ブラシだけでは汚れ全体のうち、6割程度しか取れないと言われています。特に歯と歯の間は、歯ブラシに毛先が入りにくいため、汚れが残りやすく、むし歯や歯周病になるリスクがとても大きいのです。そこで活躍するのが、歯間ブラシやデンタルフロスです。汚れの除去率がグッと上がります。ただし、お口の状態によって、適切な用具やサイズが変わりますので、ご不安な方はぜひ一度ご相談ください。
歯ぐきが下がるとこんなところにも・・・
3つめのポイントは、歯の根っこの部分です。歯の表面は「エナメル質」という人体の中で最も硬いと言われている組織で守られています。しかし、歯ぐきが下がって、露出した根っこの部分にはエナメル質がありませんので、むし歯になりやすいのです。根っこが露出してしまっている場合には、フッ素入りの歯みがき粉で優しく磨くのがオススメです。また、露出の原因のひとつは、歯周病による歯ぐきの下がりです。つまり、歯周病予防をしっかりとしておくことが、むし歯予防にもなると言えます。
歯周病は自覚巣状が少なく、歯の根のむし歯は進行がとても早いので、見落としてしまうことがないように歯科医院で定期的にチェックしましょう!
10月15日は「世界手洗いの日」です。正しい手洗いを広めるため、2008年にユニセフが定めました。石けんで手を洗うことの大切さや、正しい手洗いの方法を正しく伝える活動が行われています。
大切といえば、歯の神経もご自身の歯を使い続けていただくために、とても大切な役割を担っています。
歯の神経の役割とは!?
歯の神経には「痛み」や「しみる」といった感覚を伝える役割があります。「痛みを感じるくらいなら、神経なんてない方がいい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いです。「痛み」や「しみる」といった感覚があるからこそ、むし歯に早く気がつくことができます。
他にもこんな役割が!
神経には歯に栄養を運ぶための血管も通っています。しかし、神経をとる治療をすると、この血管も失われてしまいますので、歯に栄養が行き届かなくなります。すると、神経をとった歯は枯れた木のように、もろく、欠けやすくなることもあります。丈夫な歯を保つためには、神経を守っていくことも大切なのです。
神経をとらないといけないことも・・・
むし歯ができてしまっても、大切な神経を残すことができるよう歯科医院では最善を尽くしています。しかし、むし歯が大きくなり、神経を傷めている場合などには、やむを得ず神経をとらなければなりません。神経をとると痛みを感じにくくなりますが、その後むし歯にならなくなるわけではありません。むしろ、神経をとった歯は、むし歯になっても気がつきにくいので、発見が遅れてしまいがちです。早期に発見するためには、歯科医院でのチェックが必要不可欠です。
ぜひ、定期的にご来院いただき、皆様の大切な歯と神経を守っていきましょう!
9月24日は「歯科技工士記念日」です。1955年9月24日に「日本歯科技工士会」が誕生したのを記念し、制定されました。歯科技工士は、入れ歯やつめもの、かぶせもの、矯正装置などを製作する国家資格を持った専門職です。みなさんの見えないところで歯科医療を支えている縁の下の力持ち的な存在です。
ところで大人の歯である「永久歯」と子どもの歯である「乳歯」は何が違うかご存じでしょうか?
乳歯の厚みは永久歯の半分?
乳歯と永久歯の違いは、歯の「質」と「厚み」。乳歯は永久歯よりも柔らかいため、比較的むし歯になりやすいといえます。さらに、歯の表面を覆っているエナメル質やその内側にある象牙質と呼ばれる層が、乳歯は永久歯の半分程度の厚みしかありません。そのため、むし歯になってしまうとすぐに神経に達してしまうので注意が必要です。
どうやって永久歯は生えてくるの?
歯は「歯胚(しはい)」というタネのようなものから形成されていきます。なんと、永久歯の歯胚が作られるのは生まれる前の胎生3ヶ月半頃のことです。やがて歯胚が成長し、根までできた頃に「そろそろ生えるぞ」という信号を乳歯に出します。すると、乳歯の根が溶けだして、永久歯へと生え替わるのです。
乳歯のころから歯を大切に!
もしも、永久歯を失ってしまうと皆さんの健康にも大きな影響が及びます。しかし、乳歯の頃から歯を大切にしておくと生えてくる永久歯も丈夫になり、大人になっても歯をケアする習慣が身につきます。乳歯も永久歯も大切な歯であることに変わりはありませんので、お子様のためにも幼い頃からセルフケアを徹底していきましょう。
抜歯をした跡が気になって、触ったり掻いたりすると、強い痛みを引き起こすことがあります。もし抜歯後に強い痛みが続いている場合、それは「ドライソケット」かもしれません。
抜歯後に強い痛みが・・・
歯を抜くと、歯ぐきにぽっかりと穴が空き、骨がむき出しになります。通常はその穴に血液がたまって「血餅(けっぺい)」となり、時間をかけて治っていきます。しかし、血餅がうまく出来なかったり、血餅が剥がれてしまったりすると、顎の骨がむき出しになってしまいます。その骨が細菌感染を起こした状態を「ドライソケット」といい、強い痛みの原因となります。
ドライソケットを防ぐには・・・
抜歯後は約1~2日後までに空いた穴に血が固まり、血餅が出来ます。ところが、抜歯後に何度も強くすすぐような激しいうがいや、傷口を舌や指などで触れるなどの行為はせっかくできた血餅を剥がしてしまう恐れがあります。気になっても触らないようにした上で、血餅が定着するまでの数日間は歯ブラシが直接触れてしまうことがないように、優しく歯磨きをするなどご注意ください。また、タバコを吸う方は特に注意が必要です!喫煙は血流を悪化させてしまうため、ドライソケットの原因になりやすいと言われています。
もしかしてドライソケット?
通常の場合、抜歯をすると数日は痛みが出ることはあります。しかし、ドライソケットになると強い痛みが10日~2週間程度も続くこともあり、痛みが落ち着くまで1ヶ月ほどかかることも。「痛みがずっと続いている」「数日たったら痛みが強くなってきた」などの違和感を覚えたら、どうぞ歯科医院にご相談ください。
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